Hello teaching!

 学級崩壊という言葉を聞いたことがあると思います。その定義の仕方にはいろいろとあるかと思いますが、一つの現象として、担任の指示に子どもたちが従わないことや、出歩いたり姿勢を崩したりするなどして授業を普通に行うことができない等、通常の学級の様子ではない状況であるといえます。

 このような状況に至る過程として、学級内で担任が子どもたちを極端にしかりつけることにより、次第に子どもが叱られることに慣れてしまって、最終的に担任や周囲の先生たちの指示に従うことがなくなってしまう現象が見られることもあります。

 このような学級を目の当たりにして何をしたらよいのだろうと悩む管理職の先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

その際に一番大切なことは、その学級の子どもたちと昼休みに毎日遊んであげることであると思うのです。なぜかというと、遊びにはルールが必要ですし、指導者の指示をよく聞くことが求められますので、自然に話をよく聞くように仕向けることができます。また、目の前で活動している児童を褒めてあげることができ、教師との人間関係が改善されるようになるからです。

 毎日一緒に遊んであげることは、忙しい教育現場では無理だといわれるかもしれませんが、そのようなことをいってはいられない状況ですので、担任以外の人、例えば校長先生が先頭に立って遊んであげる指導者となることも必要です。

 遊ぶということで、先生方の中には、子どもたちと一緒に走り回るイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような遊びの場面があってもよいのですが、毎回遊ぶことは疲労もたまって大変さが増すことでしょう。子どもたちと一緒に遊び始めると、「だるまさんが転んだ」や「どろぼうと警察」「しっぽとりゲーム」「ドッジボール」などの遊びに子どもたちの意識が向いてきますので、指導者はその遊びの審判をしてあげるようにすれば、疲労感もかなり軽減されます。

 中学校における部活動の指導と同じように、顧問の先生が必ず活動を見守るチーム内では、争いごとやいじめは発生しない傾向があります。小学校でも、子どもたちの活動を見守り、よい点を褒めてあげる指導を継続することで、教師と児童との信頼関係も改善されていくことでしょう。

 私が、初任者のいる小学校を訪問した際に、ある初任の先生が「授業中に出歩いたり、座っていても集中できない子どもがいtaたりするので困っています。」と悩みを話してくれました。週に1日、その初任者の学級にお邪魔していましたので、何とか協力してあげたいと思い、管理職と相談して、次のようなことを始めました。出歩く子どもは、運動することより工作が好きだと聞きましたので、外での遊びの選択肢はありませんでした。そこで、理科的な工作物を学級の人数分、毎週用意しました。昼休みに多目的ルームをお借りして科学的な工作物(「リングリンググライダー」「竹とんぼ」「風船ロケット」「ストロー弓矢」「ゴム鉄砲」など)を作らせて、それを使ったゲーム的な遊びを取り入れました。

 どのような遊びであっても、ルールと指導者の指示を守ることは、楽しく遊ぶ上で必要なことですので、子どもたちは遊ぶ中で教師の指示を守るようになり、教室でも学ぶ態度が改善されていく様子が見られるようになりました。

 子どもたちとの信頼関係を築く上で、遊びはとても大切であるといえるでしょう。

Hello teaching!” に対して1件のコメントがあります。

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